劣化しているトタン屋根は強風に要注意!!雨漏りの原因に
2024.02.20 (Tue) 更新
スミタイでは、雨漏り診断士や外装劣化診断士の資格を持ったプロが在籍しております!!
トタン屋根は昔ながらの家屋や、車庫、倉庫、工場などに使われていることが多い屋根材です。
メンテナンスをしていない場合、古くなって傷んでいたり、釘の固定が緩んでいたりすると突然の強風や台風被害を受けやすく放置しておくと危険な場合もあります。
また、雨漏りも発生する等被害が大きくなってしまいます。
本日は、トタン屋根をどのようにメンテナンスを施すことが適切なのかを解説いたします。トタン屋根の雨漏りに現在お困りの方はもちろん、トタン屋根にお住まいの方で雨漏りに悩まされずに適切に建物をメンテナンスしていきたいという方の参考となれば幸いです。
目次
トタン屋根について
戸建てのトタン屋根というと一般的に「瓦棒屋根」を指すことが多いです。 また古い倉庫や工場、建物になると波型をしている「波板トタン」が使用されていることもあります。
トタン屋根は、薄い鋼板に亜鉛をメッキした「トタン板」を加工して作られています。瓦よりも安く、また施工が簡単なことから、日本では戦後多くの家が屋根材に採用しました。
近年金属屋根としては、亜鉛にアルミニウムを混ぜてサビに強くしたガルバリウム鋼板に取って代わられてきていますが、安価なことから倉庫などではトタンが採用されることがまだ多くあります。
トタン屋根のメリット
トタン屋根のメリットは、瓦と比較すると軽量であることです。そして最大のメリットはコストが安いことでしょう。トタンそのものも安価ですが、施工も簡単なため工期が短く抑えられ、建築コストを大きく削減できます。
トタン屋根のデメリット
一方トタン屋根は、金属でできているため熱伝導がよく、断熱性が低いことが大きなデメリットです。夏の直射日光を浴びると家の中に熱気がこもり、エアコンをフル稼働させてもなかなか室温が下がりません。また冬になると外の寒さが伝わって、室温が下がってしまいます。そしてトタンのメッキがはげてきた場合には、サビて穴が空くこともあるため注意が必要です。穴が空いてしまうぐらい劣化が進んだ場合には、トタンを貼り替える、上に新たに屋根を葺くなど大がかりな修復工事が必要になってしまうため、定期的に塗装するなどメンテナンスをする必要があるでしょう。
トタン屋根のよくある台風被害
トタン屋根は施工がしっかりしていればそれほど台風に弱い屋根材というわけではありませんが、古い屋根やメンテナンスをしていない場合には要注意です
①屋根材の一部が剥がれる
屋根材自体が一部が剥がれ飛ばされてしまうケースもあります。施工方法にもよりますが、金属屋根は、釘で1枚1枚の屋根材を固定するスレート屋根などとは異なり、屋根材同士がしっかりと組まれているため比較的外れにくいのが特徴ですが、それでも古くなっている場合やあまりに強い風を受けた場合には飛ばされてしまう場合があります。
②棟板金が飛ぶ、変形する
特に多いのが、棟板金といって屋根の最も高いところに設置されている板材が飛ばされてしまうケースです。他の場所より飛び出しているため風による影響を受けやすく、少しでも緩みや浮きがあると強風で飛ばされやすいのです。棟板金の被害は多くあるので油断せずに対策する必要があります。
劣化には要注意!!トタン屋根のセルフチェック
強風や台風から被害を防ぐためには、トタン屋根の劣化に気づいて対策をすることが大切です。
まずは自宅の屋根の劣化度合いを一度チェックしてみましょう。
①錆や穴あきがないか
表面の塗膜が劣化するとサビおよび腐食がしやすい素材です。
②釘浮きがないか
屋根材を固定している釘やビスなどが緩んでいないかチェックしましょう。屋根材と同様、錆や経年劣化によって釘やビス自体が傷んでいる場合なども要注意です。屋根材が浮いている場合も、強風の被害を受けやすくなります。
傷んでいる場所は台風前に修理しましょう
劣化や破損がある場合には、台風前にしっかりと修理しておくことが大切です。
台風後には修理業者が混みあってなかなか修理が呼べないということもあり、想像以上に直すのに手間がかかってしまうこともあります。
雨漏りや他所への危害などを防ぐためにも、あらかじめ気づいたトラブルには早い段階で対処しておくようにしましょう。
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トタン屋根の雨漏りが自然災害である場合は火災保険が適用されるかもしれません
トタン屋根で発生した雨漏りの直接の原因が台風などの自然災害である場合には火災保険が適用されることもあります。
しかし長年の劣化やメンテナンス不足による劣化などが原因の場合は対象とはならないためご注意ください。
まとめ
トタン屋根は通常の鋼板よりは錆びにくいですがこまめにメンテナンスを行わないと錆によって劣化し、穴あきや強風によるめくれなどで雨漏りを起こしてしまいます。まだ雨漏りしていない方はそうならないようにこまめなメンテナンスを行うこと、すでに雨漏りしてしまっている方は雨漏り被害を最小限にとどめ、屋根本来の役割を果たせるよう適切なリフォームを検討するようにしましょう。