トタン屋根から雨漏り発生!? 雨漏りの原因と修理について
2023.09.25 (Mon) 更新
スミタイでは、雨漏り診断士や外装劣化診断士の資格を持ったプロが在籍しております!!
みなさん、こんにちは!! 屋根修理・防災・雨漏り修理専門店のスミタイの葛貫です。
トタン屋根は最近は見ることも少しずつ減ってきましたが、施工しやすくコストが安いため、かつては多くの建物で施工されていました。
本日はトタン屋根からの雨漏りについて、原因とトタン屋根の修理方法や費用についてお話させていただきます。
目次
トタン屋根とは
トタン屋根は、薄い鋼板に亜鉛をメッキした「トタン板」を加工して作られています。瓦よりも安く、また施工が簡単なことから、日本では戦後多くの家が屋根材に採用しました。
近年金属屋根としては、亜鉛にアルミニウムを混ぜてサビに強くしたガルバリウム鋼板に取って代わられてきていますが、安価なことから倉庫などではトタンが採用されることがまだ多くあります。
トタン屋根のメリット
トタン屋根のメリットは、瓦と比較すると軽量であることです。そして最大のメリットはコストが安いことでしょう。トタンそのものも安価ですが、施工も簡単なため工期が短く抑えられ、建築コストを大きく削減できます。
トタン屋根のデメリット
一方トタン屋根は、金属でできているため熱伝導がよく、断熱性が低いことが大きなデメリットです。夏の直射日光を浴びると家の中に熱気がこもり、エアコンをフル稼働させてもなかなか室温が下がりません。また冬になると外の寒さが伝わって、室温が下がってしまいます。そしてトタンのメッキがはげてきた場合には、サビて穴が空くこともあるため注意が必要です。穴が空いてしまうぐらい劣化が進んだ場合には、トタンを貼り替える、上に新たに屋根を葺くなど大がかりな修復工事が必要になってしまうため、定期的に塗装するなどメンテナンスをする必要があるでしょう。
トタン屋根が雨漏りする原因
雨漏りの原因① 錆び・穴あき
トタン屋根に穴や亀裂があると、雨水がそこから侵入し、屋内に漏水する可能性があります。鉄板がむき出しになり、空気中の酸素と水と反応することによって赤さびが発生し、鉄の部分の腐食が進行すると、鉄板に穴があいて雨漏りの原因となります。穴や亀裂は、屋根材の経年劣化、天候条件、などによって発生することがあります。
雨漏りの原因② 棟板金の剥がれ
板金とは、屋根の頂点にある、屋根の面と面のつなぎ目を覆っている部材のことです。この棟板金が経年劣化したり風であおられたりすると、棟板金がめくれあがってしまい、屋根の隙間から雨水が浸み込んでしまうことがあるのです。
トタン屋根は、耐用年数が10~15年程度と短いため、サビや棟板金の剥がれが起きやすいといえるでしょう。
雨漏りの原因③ トタン屋根の剥がれやめくれ
トタンは薄い鉄の板にメッキをしたもので、軽くて扱いやすいのが特徴です。
しかし軽いことと、一枚当たりの面積が大きいことから台風などの強風による影響を受けやすく、固定する釘のゆるみやトタンによる錆によって脆くなっているとめくれてしまうことがあります。トタン屋根がめくれたり剥がれたりすると下地がむき出しになってしまいます。
下地に防水シートがあればすぐに雨漏りするわけではありませんが、めくれるほどトタン屋根が劣化している場合、防水シートも劣化している可能性が高く、また防水シートが常に風雨や紫外線に晒されると劣化が早まり雨漏りする確立が高まります。
雨漏りを放置するのはとても危険です。雨漏りが発生した場合、目に見えている部分だけではなく、建物内部にも水が侵入して腐食を起こしてしまう可能性があります。
雨漏りを見つけたら放置せずに応急処置を行って専門業者に修理を依頼してください。
トタン屋根の雨漏り修理方法について
トタン屋根の雨漏り修理方法① 部分的な補修や張り替え
もしもトタン屋根の破損や劣化が部分的な場合には、部分補修やトタンの部分張替えで済みます。
小さな穴が空いている程度ならコーキングで補修できます。
コーキング程度ならDIYでいいのでは?と思われるかもしれませんが、下地の状態に合わせたプライマーやコーキングの選定などプロに依頼した方が確実で長持ちします。
あまり知識のない不慣れな方が行うと悪化してしまうこともあるため、雨漏り補修は業者に依頼すると再発も防げて確実です。
トタン屋根でよく使用される瓦棒屋根の場合、一枚ごとに張り替えができます。劣化が全体に進んでいなければ部分交換が可能です。
トタン屋根の雨漏り修理方法② 屋根塗装
屋根状態が比較的良い状態で保たれており、赤錆も軽度である場合は屋根塗装が有効です。錆で穴あいている場合や錆で部分的に崩れている場合は、屋根塗装での修理は長持ちしません。
すぐに、塗膜が赤さびで突破されるため、効果的な修理にはなりません。屋根塗装は赤錆が出始める前に行うことが長持ちのコツです。
雨漏りの修理としては、塗装をすすめていません。
その理由は、塗装では雨漏りが止まらないからです。
お金のムダですので、塗装をすすめられても、お断りしましょう!
トタン屋根の雨漏り修理方法③ カバー工法
トタンが全体に錆が進行し傷んでいる場合には部分交換ではなくカバー工法や葺き替えになります。
カバー工法はいまある屋根の上から新しい防水シートと屋根材をかぶせる方法です。今の屋根を撤去しない分葺き替えよりも安く工期も短くて済みます。
トタン屋根にカバー工法を行う場合、トタンよりも耐久性の高いガルバリウム鋼板が多く使用されます。
トタン屋根の雨漏り修理方法④ 葺き替え
下地まで傷んでいる場合には葺き替えとなります。
現在の屋根を撤去するため、傷んでいる下地の状態が確認でき、必要に応じて補修を行います。カバー工法よりもコストが高くなりますが、屋根を支える下地までしっかりと補修が行えるので安心であり、屋根全体の耐久性が向上します。
トタン屋根の葺き替え工事で人気のあるガルバリウム鋼板は、耐久性が高いためメンテナンス周期を遅らせることができるため、初期導入のコストが少し必要であったとしても、結果的にコストパフォーマンスが良い場合が多いです。
トタン屋根の雨漏りが自然災害である場合は火災保険が適用されるかもしれません
トタン屋根で発生した雨漏りの直接の原因が台風などの自然災害である場合には火災保険が適用されることもあります。
しかし長年の劣化やメンテナンス不足による劣化などが原因の場合は対象とはならないためご注意ください。
まとめ
トタン屋根は通常の鋼板よりは錆びにくいですがこまめにメンテナンスを行わないと錆によって劣化し、穴あきや強風によるめくれなどで雨漏りを起こしてしまいます。
私が担当しました!
小山店 店長
葛貫くずぬき
一人一人のお客様とのご縁を大切にしていきたいと考えております。些細なご相談でも是非、先ずはお話をお聞かせ下さいませ。
所有資格 |
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