スレート屋根の特徴やメンテナンス時期について
2024.03.05 (Tue) 更新
スミタイでは、雨漏り診断士や外装劣化診断士の資格を持ったプロが在籍しております!!
みなさん、こんにちは!! 屋根修理・防災・雨漏り修理専門店のスミタイ日向野です。
スレート屋根とは、セメント素材を薄く平たく固めた屋根材のことで、現在でも日本の住宅で非常に多く利用されています。
屋根は普段見えないのでご自身の屋根がどんな状態になっているか分からない方が多いと思います。
今日はスレート屋根のメンテナンス時期についてお伝えさせていただきます!!
目次
スレート屋根とは?
スレートは粘土板岩の薄板を使用した屋根材のことで、「スレート瓦」とも呼ばれます。「カラーベスト」と呼ばれる場合もありますが、これはスレート屋根材の商品名です。
スレートはデザイン性が高く、薄く軽量で耐震性に優れているのが特徴で、建物の屋根材として広く普及しています。
戸建て住宅で用いられるスレート屋根は、セメントを主成分とする厚さ5mmくらいの薄い板のような屋根のことで、平べったい板(フラット)の形状をしています。
スレート瓦は、大きく分けて2種類!!
スレートと言っても大きく分けて2つの種類があります。
それが、「天然スレート」と「化粧スレート」です。
天然スレートとは
天然スレートは、岩石である板岩(ばんがん)から切り出される建築材料の一種です。主に屋根材として使用され、その特徴的な外観と優れた耐久性で知られています。天然スレートは、地殻変動や圧力、高温などの自然力によって形成された岩石であり、非常に薄くて割れにくい特性を持っています。そのため、スレートは屋根材として非常に適しており、世界中で多くの建物で使用されてきました。天然スレートは本物の石をベースにつくられているため、重量があり、しかも非常に高価。あまり一般の住宅向けとはいえません。
※こちらのブログ内では、スレート=化粧スレートと定義して解説をていきます。
化粧スレートとは
天然のスレートを模倣した合成材料であり、軽量で扱いやすく、多様なデザインや色合いが提供されています。化粧スレートは、天然のスレートと比較して比較的低コストで入手できるため、人気があります。また、天然スレートよりも軽量であるため、施工が容易であり多くの住宅で使用されています。
スレート屋根のメンテナンス時期
一般的なスレート屋根自体の寿命は20~30年で、厚型スレート(セメント瓦)の場合は30~40年が目安とされています。いずれのスレート屋根も定期的なメンテナンスをしないと屋根の劣化に気づくことができず、放置することで劣化も早まります。
メンテナンスの際の主な修繕の内容は、ひび割れの補修・屋根棟の交換・塗装・屋根自体の葺き替えなどがあります。定期メンテナンスを怠って雨漏りに発展した場合は工事費用が高額になることもあるので注意が必要です。
スレート屋根の耐用年数は約20年ですが、経年劣化により定期的なメンテナンスが必要です。しかし耐用年数を超えると、いずれは屋根の葺き替え工事が必要になってきます。ここでは、スレート屋根の劣化症状について解説します。
スレート屋根の劣化症状
色褪せ
基本的に、新築でスレート屋根を採用した場合、約5~7年程度経過したころより、塗装の効果が切れてきて色あせの症状が出始めます。屋根表面の色あせや艶がなくなった…と感じた場合、再塗装工事などのメンテナンスが近づいていると感じましょう。
表面にカビやコケが生える
屋根の色あせを放置してしまうと、塗装の効果が完全に切れてしまいます。そうなると、屋根表面の防水効果が失われてしまい、屋根材が常に吸水した状態になるのです。この状態に、空気中を漂う苔の胞子が付着すると、屋根にコケが繁殖してしまいます。カビは湿気を好みますので、日当たりの悪い屋根面になるとカビの繁殖も考えられます。
屋根にコケなどが繁殖してしまうと、スレート材自体を脆くしてしまうため、本来の耐用年数よりもかなり早くダメになってしまう危険があります。屋根表面にコケを見つけた時には、すぐに専門業者に連絡し、メンテナンスを入れてもらいましょう。
屋根材の反り
スレート材は、非常に薄く成形された屋根材です。そして、表面塗装が経年劣化してしまうと、屋根材自体が水を吸収するようになり「湿潤⇒乾燥」を繰り返すことで、徐々に反り返ってきてしまう…という劣化症状が出ます。
屋根材が反り返っているということは、表面塗装の効果は完全に切れているという意味ですので、できるだけ早く再塗装工事が必要だと考えましょう。放置してしまうと、反りがどんどん大きくなってしまい、台風などの強風で屋根材が捲れてしまう…なんて被害につながります。なお、反りが大きくなるまで放置していた場合、屋根材自体がもろくなってしまいますので、少しの力が加わるだけで割れてしまうような状態になってしまう場合があります。このような状態まで劣化が進行していた場合、再塗装ではなく、カバー工事や葺き替え工事などの大規模メンテナンスが必要です。
屋根材の割れや欠け
スレート材は、非常に薄く成形された屋根材ですので、強風で飛ばされてきた硬質な物が衝突して、亀裂が入ってしまう…欠けが生じてしまう…という劣化症状が出る場合があります。数枚程度の割れであれば、その部分のスレート材を交換すれば問題ないでしょう。
ただし、スレート材の割れや欠けが複数個所に生じている場合、塗装の劣化などによって屋根材がもろくなっている可能性がありますので、カバー工事などが必要でしょう。
棟板金の浮き
スレート屋根は、屋根材の固定や頂上部分の隙間を埋める目的で棟板金が設置されています。この棟板金は、釘やコーキングで固定されているのですが、経年劣化により徐々に固定が緩んでしまい、屋根材との間に隙間ができてしまうのです。
棟板金が浮いてしまうと、台風の強風などで煽られてしまい、板金が吹き飛ばされてしまう…と言った危険があります。実際に、毎年台風の時期になると、棟板金の破損に関するお問い合わせが急増するのです。棟板金は、屋根の頂上部分に生じる隙間を埋めるという役割りがあるため、この部分の劣化は雨漏りにつながってしまいます。定期的に点検を行い、浮きが生じていれば釘を打ち直すなどのメンテナンスが必要です。
メンテナンスしていない…という方がいましたら
まとめ
本日はスレート屋根の特徴やメンテナンス時期についてお伝えしましたが、屋根は、採用している屋根材によって必要なメンテナンスや適切なタイミングが異なります。
したがって、あなたの家が採用している屋根材の特徴をきちんとつかんでおき、どういったメンテナンスが『いつ?』必要になるのかをきちんと頭に入れておくようにしましょう!!
私が担当しました!
工事部 主任
日向野ひがの
お客様に寄り添い、分かり易く納得のいく提案と説明を心がけています。不安点を一つでも多く解消するのが私の仕事に対しての責任と思っています。お気軽にお問合せください。
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