スレートの屋根材の種類はいくつあるの?種類や特徴について
2023.06.20 (Tue) 更新
スミタイでは、雨漏り診断士や外装劣化診断士の資格を持ったプロが在籍しております!!
みなさん、こんにちは!! 屋根修理・防災・雨漏り修理専門店のスミタイの浅田です。
屋根材の種類には、日本瓦やスレート屋根、ガルバリウム鋼板屋根(金属瓦)などの種類がありますが、その中でもスレート屋根は日本でも多くの住宅に使用されています。
しかし、いろいろな呼び名が使用され 、ご自宅の屋根のスレートの種類を、特定できない方も多いのではないでしょうか。
今日は、スレート系屋根材の種類を、わかりやすく分類や形状なども紹介しています!!
目次
スレート屋根とは?
スレートは粘土板岩の薄板を使用した屋根材のことで、「スレート瓦」とも呼ばれます。「カラーベスト」と呼ばれる場合もありますが、これはスレート屋根材の商品名です。
スレートはデザイン性が高く、薄く軽量で耐震性に優れているのが特徴で、建物の屋根材として広く普及しています。
戸建て住宅で用いられるスレート屋根は、セメントを主成分とする厚さ5mmくらいの薄い板のような屋根のことで、平べったい板(フラット)の形状をしています。
スレート瓦は、大きく分けて2種類!!
スレートと言っても大きく分けて2つの種類があります。
それが、「天然スレート」と「化粧スレート」です。
天然スレートとは
天然スレートは、岩石である板岩(ばんがん)から切り出される建築材料の一種です。主に屋根材として使用され、その特徴的な外観と優れた耐久性で知られています。天然スレートは、地殻変動や圧力、高温などの自然力によって形成された岩石であり、非常に薄くて割れにくい特性を持っています。そのため、スレートは屋根材として非常に適しており、世界中で多くの建物で使用されてきました。天然スレートは本物の石をベースにつくられているため、重量があり、しかも非常に高価。あまり一般の住宅向けとはいえません。
※こちらのブログ内では、スレート=化粧スレートと定義して解説をていきます。
化粧スレートとは
天然のスレートを模倣した合成材料であり、軽量で扱いやすく、多様なデザインや色合いが提供されています。化粧スレートは、天然のスレートと比較して比較的低コストで入手できるため、人気があります。また、天然スレートよりも軽量であるため、施工が容易であり多くの住宅で使用されています。
化粧スレートの種類とメンテナンスについて
先程解説した化粧スレートの中にも種類がありますので、こちらではその種類について説明します。
基本的に原料は同じですが、加工の仕方によって厚さなどが異なり、それぞれ異なる特徴を持っています。
平板スレート
平板スレート屋根とは「スレート」という板状の屋根材を重ねて造られる屋根のことです。屋根材1枚あたりの厚さが5mm程度と薄く、軽いため、地震に強いのが特長です。平板スレート屋根は、現在、日本の住宅で数多く採用されている標準的な屋根になります。
平板スレートのメンテナンス
主なメンテナンス方法は塗装です。防水性がなくなってしまったスレートを再び水を弾くようにするために上から塗装していきます。塗装を行うことで、スレート自体の劣化を遅らせることができます。傷みの症状が出てきたら早めに塗装工事を行いましょう。
「スレート」の種類の中には、塗装でのメンテナンスができない製品不良のものがあります。※詳しくはこちらのブログを
スレートの劣化が進み、欠けや剥がれが多くみられ、塗っても意味がない状態になった時がスレートの寿命です。塗装でメンテナンスができないので、上から新しい防水紙と屋根材を葺き上げる「カバー工事」を行ないます。
厚型スレート
厚みを持たせて瓦形状にした化粧スレートを厚型スレートもしくはセメント瓦と呼ばれています。陶器製の瓦よりも安いため昔は人気の商品で、モニエル瓦と呼ばれる洋式のコンクリート瓦が世界的に流行していました。
1990年代に人気があった「セキスイUがわら」もこの厚型スレートの一種です。
ただ、現在では通常の瓦(陶器瓦)より耐久性が低く、平板スレートより高価なため、製造がされておらず、新たに入手することができない屋根材となっています。
厚型スレートのメンテナンス
セメント瓦も、モニエル瓦も、防水性がないため定期的なメンテナンスとして屋根塗装が必要です。塗膜が薄くなってしまうと雨水が染み込み雨漏りを引き起こす可能性が高くなります。雨水が浸透していくとセメントの成分であるカルシウムが流出してしまい、エフロレッセンス(白華現象)や表面のざらつきが起こります。そのため屋根材の強度が落ちていき軽い衝撃でも割れてしまうことがあります。また、屋根塗装だけでなく、棟部分にあ漆喰が使用されているため漆喰のメンテナンスとして、漆喰の詰め直しや棟の取り直しも必要です。
波型スレート
波状の形をしたスレートを波形スレートと呼びます。工場の屋根材として使われることが多い一方、一般住宅ではほとんど使用されていません。
波型スレートのメンテナンス
波型スレートのメンテナンスは、ボルトなどの部分補修、屋根塗装、カバー工法、葺き替え の4種類が選択することになります。
石綿(アスベスト)スレート
石綿とは、アスベストのことです。石綿(せきわん)と呼ばれる天然鉱物繊維を含んだ建築材料の一種です。石綿スレートは、耐火性、耐久性、断熱性に優れており、主に屋根材として使用されてきました。石綿は人体に対して健康リスクがあるとされています。特に石綿繊維が空中に浮遊したり、繊維が破損して微小な繊維が発生したりすると、吸入することで呼吸器系の疾患や発がんのリスクが生じる可能性があります。そのため、石綿スレートの使用は、安全な取り扱いや廃棄処理の規制が求められます。2000年よりも前に設置した化粧スレート瓦は要注意です。
ご自宅のスレート屋根にアスベストが含まれている屋根なのかを調べるには、建物の設計図に使用した屋根材が書かれているはずです。中古物件で設計図が見当たらない場合は、購入した不動産業者に問い合わせてみましょう。業者に調査を依頼する工務店やハウスメーカー、屋根職人さんなどに依頼して屋根材を調査してもらうことで、屋根材にアスベストが含まれているかどうかがわかります。
石綿(アスベスト)入りスレート屋根の改修方法
アスベスト入りの屋根でも、通常は表面がコーティングされているので、アスベストは飛散しにくくなっています。しかし経年劣化によりコーディングが剥がれたり薄くなったりすると、中のアスベストが飛散する恐れがあります。アスベスト入りのスレート屋根を塗装することは可能ですが、塗装では安全性を考えるとおすすめできません。アスベストが飛散してしまう可能性があるからです。
アスベスト入りスレート屋根の改修方法の選択肢は「葺き替え」と「カバー工法」です。
葺き替えは、屋根材を降ろして新たな屋根材に載せ替える屋根の改修方法です。通常は屋根材がかなり劣化している場合にとられる改修方法ですが、アスベスト入りスレート屋根の場合は、少し問題があります。
アスベストは有害物質であり、解体や処分をする際の手順が通常の屋根材とは異なります。屋根材を撤去するときにアスベストが飛散しやすいため、作業員もそれなりの装備で作業に臨まなければなりません。また、撤去した屋根材の処分にも、通常の屋根材よりも多くのお金がかかります。
一方、カバー工法は、既存の屋根材を降ろさずに、その上に被せるように新しい屋根材を設置する屋根の改修方法です。アスベストが飛散する危険性が少ないので、カバー工法はアスベスト入りスレート屋根の改修に最適です。
葺き替えも選択肢ではありますが、処分費用がかさむことを考えると、現実的な選択肢はカバー工法ということになります。
まとめ
本日は、スレート屋根についてどんな種類があるのか、メンテナンス等についてお伝えさせて頂きました。ご自身のご自宅のスレート屋根材はどんな種類なのかわかりましたでしょうか?
ご自宅のスレート屋根について詳しく知りたい方やメンテナンスを10年以上していないという方は、まずは無料診断をおすすめいたします。お気軽にご相談お問い合わせください。
現場調査、お見積もり、ご相談まで無料です(*’▽’) どうぞお気軽にお電話やメールでご連絡くださいませ。
お客様の目でもその場で屋根や外壁の状況を確認できます!!
私が担当しました!
宇都宮東谷町本店 営業
浅田あさだ
元々が大工でしたので建物に関してのアドバイスはお任せください!! お客様の大切なお家がさらに素敵になるように、 しっかりと診断をしてお悩みに寄り添ってまいります。
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