春の強風『春一番』屋根被害に要注意!!
2024.03.12 (Tue) 更新
スミタイでは、雨漏り診断士や外装劣化診断士の資格を持ったプロが在籍しております!!
3月に入りましたがまだまだ寒い気温となっていますね…。春のポカポカ陽気が待ち遠しい所ですが
皆さんに気を付けていただきたい要注意する事があります!!
それは『春一番』の強風です💦
春一番は、メディアなどでも「今日春一番が吹きました!」など、誰もが好きな春の訪れを教えてくれる風物詩のようになっていますが、住宅の屋根にとっては、非常に危険な自然現象と言えるのです。
強風被害などは台風時などを連想しますが、春一番も台風並みに気をつけてください!!
本日は、春一番によって引き起こされる屋根被害や注意点についてご紹介します。
春一番の強風被害で被害に遭いやすい箇所について
①棟板金
住宅屋根のてっぺん部分にある棟板金は、春一番の強雨風被害を受けやすいです。
この部分は、釘やコーキングなどで固定されているのですが、経年劣化で徐々に固定力が緩んで板金が浮いてしまうことがあるのです。そこに春一番などの強風が当たった場合、一気に棟板金が捲れてしまうという被害が出るのです。ちなみに、瓦屋根には棟瓦が積まれているのですが、この部分も強風で崩れてしまう危険があります。
②屋根材の飛散
小さな屋根の歪みなどがあるだけで、一気に屋根材が捲れてしまう…なんて被害が発生します。スレートや金属屋根は、瓦よりも風に強いのですが、メンテナンスを怠り、何らかの不具合が発生していた場合、強風がとどめとなり屋根材が飛散してしまう…なんて危険があります。
③雨樋の外れ
雨どいは屋根に比べて取り付けの部分が外壁にピンポイントで付いている為、強い風を受けると雨どい自体が揺れてズレたりしますし取り付け金具も雨どいの揺れによる微振動で一緒に震えるため徐々に強度が下がっていきます。
④波板屋根の飛散や破損
強風によって波板が飛ばされる、破損するという被害が多くあります。最悪の場合、人にあたってケガをさせたり、物にぶつかって破損したりすることで、賠償問題へとつながることもあるでしょう。防風ネットを取り付けて、波板が飛ばされる事態を防ぐようにしましょう。
屋根のメンテナンスを行いましょう!!
皆さんが思っていた以上に、さまざまな被害が出てしまう可能性があるとわかっていただけたのではないでしょうか?
特に、上記のような屋根被害が発生した場合には、雨漏りにつながる可能性が非常に高くなってしまい、最終的に住宅内への水の侵入を許し、構造部分の木材の腐食から建物の建て替えが必要になった…など、目が飛び出るような修理費用が必要になるなんてことも考えられるのです。
さらに、強風で煽られた屋根材などが通行人にあたってしまえば、人命に関わる事故に発展しかねませんので、こういったことが無いように、強風が吹くとわかっている時期の前にきちんと専門業者に点検・メンテナンスしてもらうのがオススメです。
まとめ
日々の生活の中で劣化状況を確認することもできますが、屋根となると高所であるため、小さな劣化に住人が気付くのは非常に難しいと言えます。
そこに春一番のような強風があった場合、突然大きな住宅被害に発展してしまうのです。しかし、ほとんどの場合は蓄積疲労が、強風により表面化したという場合が多いため、日々の点検・メンテナンスを怠らなければ防げるものなのです。
台風シーズン前や定期的な点検やメンテナンスを怠らないようにすることをオススメします!
※春一番の損傷個所は、火災保険で修繕できるかもしれません!!