宇都宮市で棟板金が飛散!! 樹脂製貫板タフモックで強い棟板金へ
2024.01.19 (Fri) 更新
スミタイでは、雨漏り診断士や外装劣化診断士の資格を持ったプロが在籍しております!!
今回は、宇都宮市でアパート屋根が強風で棟板金が飛ばされてしまい棟板金工事をしたとき様子と
使用した『 樹脂製貫板』についてご紹介したいと思います。
After
Before
今回の工事では、火災保険が適用されますので「火災保険を利用して屋根のリフォームをしたい」と考えている方にも参考になる内容となっています。
棟板金被害状況~現場調査の様子~
宇都宮市にあるアパートの屋根の様子です。
板金が浮き上がってるのは、ほんの少しだと思うかもしれませんが、この程度でも棟板金が飛んでしまうほどの被害へと発展する可能性があります。板金の中には貫板という木材があります。
ほんの少しの板金の浮き上がりでも、雨水が侵入すれば木材は腐ってしまいます。
貫板が見えている状態です。黒く変色しているところがありますが、この状態では強度が低下しています。
これは棟板金が浮いたことで雨水が浸入し、湿気によって腐敗したことが原因でしょう。
板金の中には貫板という木材があります。ほんの少しの板金の浮き上がりでも、雨水が侵入すれば木材は腐ってしまいます。そのため、このような症状を発見したときには、早めに修理をすることが大切です。
※強風などの自然災害による建物被害は、火災保険が適用されるので、保険を使って修理をすることが可能です。
貫板とは
屋根の部位において「貫板」はどういったもので、どんな役割を果たしているのでしょうか。
ここではまず貫板について紹介していきます。
屋根の中でも「棟」と呼ばれる部分は屋根の頂上部分を指す言葉で、もっとも高い位置に水平になっている部分です。
「棟板金」はその棟の頂点に設置する部位です。
その棟板金を屋根にしっかりと固定するために設置するのが「下地材」「貫板」です。
特に棟板金は家の頂上という位置にあるため、風や雨の被害を受けやすく、劣化しやすい部位でもあるので、その負担を軽減するためにも貫板は必要となるのです。
もちろん、貫板も湿気や経年劣化などで劣化していき、ひび割れすることがあります。
貫板が破損するとそこに固定している板金も外れやすくなるので注意しなければいけません。
木材の貫板
最近は金属屋根や樹脂製のものが増えてきていますが、まだまだあちこちの部位で木製のものが使われています。
貫板も同様で、棟板金の下地として使用されるのも木製のものが多くありました。
貫板には木材の中でも特に「杉」が多く使われてきたのですが、これは日本で幅広い地域に分布していることや、軽い、加工しやすいといった点がメリットとなったためです。
メリットの多い木材の貫板ですが、逆にデメリットも存在しています。
大きなデメリットとしては、「水を吸収しやすい」ということがあります。
屋根は雨の被害を受けやすいのですが、屋根材よりも木材の方が水分を吸収しやすいという特徴があるために水分によって劣化が早くなりがちです。
棟板金を支える下地としての貫板が水分によって腐食していくと板金を固定している釘も抜けやすくなってしまいます。
固定力が弱まるとそれだけ土台としての役割を果たせなくなってしまうのです。
棟板金の下地として支えていくべき貫板が腐食していく原因としては棟板金の継ぎ目や釘穴から水が内部に侵入するということがあります。
こうした棟板金や固定している鉄の釘は金属ということもあり、昼間の太陽光の高温によって熱膨張し、夜に気温が低下すると収縮するということを繰り返します。
膨張と収縮を何度も繰り返すことによって釘が抜けやすくなり、釘穴からは雨水などが侵入しやすくなるのです。
屋根の上は外部から確認するのが難しいため、気が付いた時には棟板金から釘が抜けているということがあります。
強風に強い樹脂製貫板タフモックについて
木材でできている部材は水を吸うという性質があるため腐りやすい、腐食しやすいというご説明をしましたが、樹脂製の建材は水に強いために雨水を吸収して腐食するということがありません。こういった特徴を持っていることで、安定して長期間にわたって強く屋根材を固定することができるようになるというのが樹脂製貫板のメリットとなります。
タフモック
メーカー:ケイミュー
ポリスチレンにゴムを添加・発砲した、ハイインパクトポリスチレンを主材に使用。軽量で耐久性が高い部材です。
タフモックはプラスチック樹脂製の貫板ですので、水分を吸収しにくいというメリットがあります。
木材の貫板と比較すると腐食しにくいために釘が抜けてしまったりするということも防ぐことができます。
釘が抜けてしまうと板金の固定が弱くなり、棟板金が落下してしまったりすることもありますし、釘穴から雨水が侵入するという危険性もあります。
水分によって腐食しにくいということはシロアリが発生するということも抑えることにつながります。
こうしたリスクを軽減することができるのがタフモックなのです。
タフモックの施工
タフモックを貫板として使用する際には鉄の釘ではなく、ステンレス製のビスで固定をしていきます。
これは棟板金の固定強度を高めるためでもあります。
タフモックをしっかりと固定して設置をし、その上から棟板金を設置してビスで固定をすると交換工事自体は終了となります。
継ぎ目などに忘れないようにコーキング材を注入し、雨水が侵入しないようにします。
こうしてタフモックの取り付け工事が完了となります。
まとめ
本日は樹脂製貫板のタフモックについてお話をさせていただきました。今まで台風などの強風によって棟板金が外れてしまったことがある、棟板金がすでに浮いていていつ飛ぶか心配という方は、タフモックを利用した棟板金の交換をしてみてはいかがでしょうか。タフモックを利用することで、長く安心して生活できる屋根となるでしょう。
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